世界の珠算教育事情(インド共和国)Vol.28
from 国際珠算普及基金
インドにおけるそろばんのファースト・コンタクトは古く、当基金に残る資料を紐解くと1970年代まで遡ります。
アメリカにおける珠算普及活動の第一人者でもある鈴木功二先生が、全国珠算教育連盟の荒木勲会長(当時)の要望により、現地教育省と交渉を重ね、インド各地の教育大学およびその附属校などをそれぞれ1週間単位、併せて2か月間にわたる訪問のときではないでしょうか。
現地の教育事情などの諸事情により、その後すぐに普及することはなかったようであるが、2000年代後半より急速にインドにおける珠算教育事情を耳にするようになり、都市部では大規模に教室展開している企業も見受けられました。
また当基金では、組織的な交流こそ実現していないものの、会員が個人的にインドを訪問し、珠算普及活動を実施したという報告を受けています。
インドは世界一の人口(約14億人)を誇る国であると同時に、世界最大の移民送り出し国でもあり、多数のインド系移民や在外インド人(印僑)が世界各地で活躍しています。
そして英国の支配下にあった時代があることから広く英語が通用していることから、今後の珠算普及発展のカギを握っている国ともいえます