双方向・包括的(インクルーシブ)研修で珠算教育者が「深い学び」
師走の京都で充実の研修―
第8回人材育成講習会が令和6年12月22・23日の両日、京都「JA京都ビル会議室」で各支部から推薦された34名が参加して開催された。
初日、受講者は緊張の面持ちで開講式を迎え、続く第1講座「全珠連史・組織の現状と運営」から翌日の第6講座までを無事終了し、笑顔で履修証書を手にした。
圧巻は2日目の最終講座に実施された班発表「算数科に溶け込むそろばんの活用法」。
6つの班によるテーマに沿った発表・プレゼンテーションがなされ、算数科におけるそろばん教育の可能性について、珠算教育者の目線による意見・提言がなされた。
発表では「そろばんの特性と言える可視化の利点を生かした学校教育での指導」、「第1学年・第2学年、または幼稚園でのそろばん学習指導」、「ボランティア授業の指導用副教材『たのしいそろばん』の効果的な利用と改善」などの意見・提言がなされ、講師による研修受講形式から、受講者全員参加型、学校教育で試みられている双方向・包括的(インクルーシブ)な研修によって、問題意識を深め、一歩進んだ研修が展開された。
なお、この発表に先駆けて、事前にオンラインによるディスカッションの場が設けられ、また、初日の第4講座で再度の確認を経て、問題意識を高めたうえでの当日の発表となったことは受講者の深い学びへと結びついた。
おりしも、開講当日の京都は、師走恒例全国高校駅伝の真っ最中。珠算教育の「タスキ」は確実に全国から参加の受講者34名につながった。
詳細は全国珠算新聞第670号(令和7年3月1日)で掲載予定。