全日本珠算選手権支部記録大会
於:広島県
8月8日、広島県珠算会館で、選手42名の参加のもと開催されました。
コロナ禍の中、開催すべきかどうかと懸念されましたが、選手たちの事前体調報告書の提出や、手指の消毒、密を避ける机の配置などに工夫を凝らし実施。
今年は、本部とのオンラインによる一斉開会式によって9時30分から開催しました。
はじめに、工藤壽和理事長の挨拶、次に山戸克弘検定競技委員長による諸注意がありました。
その後は、広島県独自で、伊藤博子競技部長の迫力ある声で、司会進行・諸説明があり、10時から緊張感漂う中、個人総合競技がスタートしました。
そして、11時からいよいよ大会の花形、種目別競技の開始。
まず、フラッシュ暗算競技を湊春佳選手が制し、読上暗算競技は、窪田和貴選手が優勝しました。
読上算競技は、フラッシュ暗算競技を制した湊春佳選手が見事優勝。
読み手が何を言っているのか聞き取れない速さの問題を正解させる妙技に感心するばかり。
選手たちの挙動で、まず心を打たれたのは、名前を呼ばれた誰もが会場いっぱいに響く元気な声で「ハイ」と返事をしていることです。
そして、問題を配られたら「ありがとうございます」と挨拶を交わす礼儀正しさ。
最後に、堀尾政弘支部長による講評があり閉会しました。
大会が終わると、必ず商業高校の選手たちは会場の片づけを手伝ってくれます。
これも指導者の教育の賜物なのかと感心させられます。
今回の東京オリンピックに参加した選手たちが口々に「日頃の練習の成果を発揮し、見ている人に喜びと感動を届けることで、また自分たちも力がもらえる」と、開催してもらったことへの感謝の言葉が次々と聞かれました。
昨今は、多くの行事が取りやめになっています。
いずれの分野でも選手たちのモチベーションを保つのは大変なこと。
今回、リモートによって全日本珠算選手権大会が開催されたことは、支部行事としても、また選手たちにとっても喜ばしい限りです。
支部長を始め、競技に携われた関係者に、東京オリンピックにあやかり『ARIGATO』の言葉をお送りします。
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