九九表(九九の唱え方)
そろばん学習を進めていくと、足し算九九、引き算九九、掛け算九九、割り算九九、半九九、三乗九九など、いくつかの「九九」を学ぶことになります。
今回は、江戸時代に学ぶことの多かった「掛け算九九」と「割り算九九」について、その繋がりをみていくことにします。
和算書やその学習書を読むと、次のような一文を目にしました。
掛け算九九は「小さい数字から先に唱える」、割り算九九は「大きい数字から先に唱える」というものでした。
その理由は、学習者が「掛け算九九」と「割り算九九」の両方を覚える必要があり、そのときの間違いを防ぐために有効であったと思われます。
2つの九九を一つの表にまとめてみました。
(日本そろばん資料館学芸員 太田 敏幸)
※ 全国珠算新聞第664号(3月号)掲載