世界の珠算教育事情(イギリス)Vol.24
from 国際珠算普及基金
イギリスの珠算教育事情を紹介するうえで、マルカリアン君枝先生の功績をご紹介なくして進められないでしょう。
先生はご結婚を機に渡英し、そろばんに対する認知度がないに等しい1970年代から、ご自宅にて近隣の子供たちに珠算指導を始め、その後小学校へと活躍の場を移し、イースター休暇の時期に行われているAssociation of Teachers of Mathematicsの研修集会にも参加され、同国の数学の先生方に対しても熱心に珠算教育のメリットをPRされました。
マルカリアン先生は当基金会員ではないものの、活動にご理解とご協力を賜り、とりわけ国際珠算交流合宿の活用を積極的に勧めていただきました。
ご紹介いただいた参加者は学生のみならず、研修目的で参加された珠算指導者がいたことも付記したいです。
現在においてもイギリス国内には「珠算協会」の存在を確認することはできませんが、ホームページやSNSから日本人や華人が精力的に珠算教育活動に励んでいる様子をうかがい知ることができ、とりわけ昨年春に行われた第68回全国珠算研究集会(オンライン)にて「教具としてのそろばんの魅力とイギリスでの活動について」を発表されたホールト知子先生のご活躍が目覚ましいです。