世界の珠算教育事情(イギリス・ウエールズ)Vol.25
from 国際珠算普及基金
イギリスはイングランド、ウエールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国から構成されており、数日前まで行われていたラグビーワールドカップにおいても、イングランド、ウエールズ、スコットランドがそれぞれの代表チームを編成し出場していました。
前回イギリスの珠算教育事情をご紹介しましたが、その構成国の1つであるウエールズに、国際珠算普及基金として忘れることができない研究者(指導者)がいらっしゃるので紹介します。
ウエールズで長い間、算数・数学の教員として活躍されたガレス・グリフィス先生はご自身の研究課題である“脳に有効的な教育”に取り組む中でそろばんと出会いました。
のちにマルカリアン君枝先生、トモエ算盤の藤本トモヱ社長のお取り計らいにより当基金とのご縁が生まれ、国際珠算交流合宿にも参加されました。
3泊4日の期間中、穏やかな笑顔で計算に取り組み、そろばんに関することから日本文化に関することまで、担当の宝田先生に多くの質問をされていた姿が印象的でした。
帰国後、ガレス先生はそろばんの知識を世界に広げるためのウェブサイト“sorobancymru”を開設されるなど、積極的に活動されています(ホームページは現在閉鎖の模様)。
ちなみに“cymru”はウエールズ語で“ウエールズ人”を意味する言葉です。