珠算指導者講習会
於:宮崎県
演題:「働いて考えた8年間」
8月28日、佐賀県支部の福島克己先生を講師に迎え、宮崎県支部会館で指導者講習会を開催しました。
コロナ禍により3年越しの実現でした。
福島先生は、珠算教室をされているご実家の教室で学習塾を開き、約20年指導。
そろばんも教え始め、現在では、そろばんの方に大きな比重を置いているそうです。
経営・指導にあたり、検定受験者数の少なさや、学習塾の生徒減少、中学生の計算力不足、そろばん教室の認知度の低さなどに危機感を抱いたことが「動いて考える」きっかけになったそうです。
10回を超える沖縄への訪問をはじめ全国各地に足を運び、数々のノウハウを吸収。
オンラインを使った授業や大会を実施しているほか、自作のプリントにYouTubeにアップした指導動画が見られるQRコードを貼り付けるなど、コロナ禍でも対応できるよう取り組まれています。
講習の中で、初歩から10級までのカリキュラムについて、自作プリントとテキストを組み合わせた指導法などを丁寧に説明していただきました。
これまでは、重要問題や間違えた問題の5回反復練習が基本でしたが、ストレスから初級の生徒がやめていくことがあり、見直すことにされたそうです。
結果がでた指導法は継続する一方で、テキストの足りない部分を自作プリントで補い、授業の流れをルーティン化し、家庭でも指導動画を見て練習できるようにする方法に変え、楽しみながら意欲的に授業に向き合う生徒が増えたということです。
印象的だったのは、ご自身が「動いて考えた」ことを惜しみなく、「何でも聞いてください、何でも答えます」と話されたときの気さくな笑顔です。
バイタリティーあふれる福島先生の生の言葉を聞けたことで、参加された先生方はよりよい教室運営や指導のための刺激を受けることができたと思います。