ー各地で実施ー
そろばんボランティア授業 part2
大阪府
今年度、大阪府の小学校からのボランティア依頼は115校。
ピーク時の平成25年から約半数に減ってきてはいるものの、市街地においては大型マンションの建設で生徒数が増加。
全珠連が大阪市内だけでも30校を担当するという状況で、市内での比重は増しています。
7校で34時間のボランティアに行かせていただき、生徒たちに「そろばんは楽しいな!」と思ってもらえるよう授業を進めています。
ここ3年間はコロナ禍による影響なのか、学校によっては全くそろばんに触ろうともしない生徒も多々見受けられ、大変やりにくいと感じることもありました。
そんなときは読上算を中心に組み立て、生徒の意識をこちらに向けるようにしています。
担任の先生が「そろばん楽しかった人」と問いかけると、「はい!」と元気な声で返事。
そのときには、小学校ボランティア講師として来てよかったなと思います。
ボランティアに行く先生方の年齢が上がっていく中、継続していくのも厳しくなりますが、今後は若い先生方の登用を図り、“そろばんが持つ計算の楽しさ”をこれからも多くの子供たちに届けていきたいと思います。
沖縄県
沖縄県では、コロナ禍の影響が懸念される中、昨年7月から本年3月までに92校の小学校から依頼を受け、そろばんボランティア授業を実施しました。
例年、小学校側より窓口である当支部に依頼書が届き、地区毎のボランティア委員より会員へ要請、その会員が学校側とスケジュールの最終調整を行い、ボランティア授業へ向かいます。
授業は主に副教材「たのしいそろばん」を使い指導する会員もいれば、ベテランならではの流暢な語り口でオリジナル教材を使用する会員もいます。
授業は基本2時間で、そろばんの歴史に始まり、そろばんの名称、数の読み方、玉の入れ方を指導し、添入排開までで1時間目が終了。
2時間目は5の合成分解にとどまらず、10の合成分解まで進め、4年生には小数の計算や時刻の計算も行います。
授業後には「そろばんでの計算がわかった」「そろばん楽しい」等の声が挙がり、児童たちのそろばんに対する興味を増大させています。