ー各地で実施ー
そろばんボランティア授業 part2
和歌山県
和歌山県支部のそろばんボランティア授業は、全珠連単独になって十数年、和歌山市内を中心に毎年約30数校に対応しています。
小学3年生には1クラス3時間、4年生は2時間を実施。
授業は、簡単な歴史から江戸時代の算盤や塵劫記の現物を書画カメラでモニターに拡大して見せ、運珠も大ソロバンをモニターで映し、指の動きもゆっくり指導しています。
子供たちの集中力が途切れてきたときは、大ソロバンを左肩に乗せながら読上算の計算を実演したり、数字のマジックや巨大トランプを使ってゲームをしたりして、数字に興味を持たせ、そろばんは楽しい、面白い、易しいと言われる授業を目指しています。
昨年度は、全ての学校に許可を得て授業風景を録画しました。
今後の授業の改善とボランティア授業の後継者育成に役立てたいと考えています。いかにソロバンを好きになってもらい、数字を好きになり、算数に繋げていくかを考え、担任の先生・教頭先生・校長先生にも見学していただき、よい点・改善点などのアンケートもいただいています。
学校へ行ける貴重な時間なので、学校の先生方にもそろばんのよさを理解していただき、そろばんの普及に繋げたいと思います。
教職のプロである先生方に、退職後にそろばん教室の開業はどうですか?と声を掛けたり、先生を紹介してくださいとお願いしたりもしています。
沖縄県
沖縄県支部では7月よりボランティア授業の受付を始め、年をまたいだ3月まで実施をしています。
今年度は「ボランティア授業講習会」も行い、授業の一例を実演しました。
その内容が若年会員の助けとなり、授業を請け負ってくれる会員が増えることを期待しています。
ボランティア授業は「大変だ」という声はよく聞かれ事実ではありますが、それ以上に気づきと喜びのある素晴らしい啓蒙活動です。
今回、授業を行ったクラスで、読上暗算で珠算式暗算を体験してもらいました。
生徒とともに担任の先生も参加して行いましたが、その際に先生から「珠算式暗算だと連続して無限に計算できる!すごい!」という言葉を頂戴しました。
そろばん不要論が囁かれて何十年と経ちますが、未だに感動を与えられるものが不要なわけはないと自分も勇気を貰えた言葉でした。
こういう出会いがあるからボランティア授業は、楽しくてしょうがありません。