ー各地で実施ー
そろばんボランティア授業 part1
道央
1月末から2月に毎年恒例になった琴似小学校でのボランティア授業に今年も行かせていただき、3年生3クラス・4年生3クラスの元気な子供たちと一緒に、そろばん学習を楽しんできました。
3年生は初めて「そろばん」に触れる子も多く、計算する道具としてのそろばんの役割を知ってもらい、指使いを教えて簡単な計算を「たのしいそろばん」を使って指導します。
3年生では、時間的に難しい合成分解をできるだけ入れないで進めるように心がけています。
授業の最後には、来年のそろばん授業を楽しみにしてもらえるように、読上算とフラッシュ暗算で大いに盛り上げ終了となりました。
4年生は、昨年行った授業を覚えてくれている子供たちが多く、大変うれしかったです。
昨年の復習を短時間で終わらせ、「5をつくる計算」「5からひく計算」「10をつくる計算」「10からひく計算」を中心に指導しました。
「見えるおつり」と「時刻と時間」を、そろばんを使って教えると、多くの子供たちが「そろばんって便利だ!」と感動してくれます。
最後はフラッシュ暗算。
各クラスで何級まで行けるか競い合ってがんばる子供たちの姿が微笑ましく、より多くの子供たちにそろばんの魅力を伝えていかなければいけないと再確認する時間でした。
宮城県
私のそろばんボランティア授業の実歴も、約15年になりました。
毎年、仙台市内の小学校からの要請を受け、数校へ出向しています。
当県支部のカリキュラムでは、3・4年生とも1クラス2時限の授業となっています。
そのため、現在の教科書にあるそろばんに関する記述内容を、初めてそろばんに触る生徒に、時間内で全てを習得させるというのは、極めて困難です。
そこで実際の授業では、学校の許可を得たうえで範囲を絞って行っています。
授業においては、「必ずそろばんで計算する」ということだけは繰り返し言うようにしています。
簡単な計算問題のため答えが分かってしまう分、ただそろばんに答えを置くだけという状況が発生しがちです。
視覚で答えを導き出せるそろばんの面白みを感じてもらうためにも、そこだけは注意して見るようにしています。
また運指の説明も一通りはしますが、普段の自塾での授業とは区別して、間違っていてもうるさく指摘はしません。
ボランティア授業では正しい使い方よりも、そろばんの楽しさを感じてもらうことが一番大事ですよね。
東京都
「そろばんボランティア指導員」として、本年度は6校の小学校を訪問してきました。
多くの地域で同様の事情であると察しますが、クラスの大半の子供たちが「そろばん」の存在を認知しているものの、使ったことがありません。
『難しいと思わせないよう、丁寧に指導したい』その一心で授業に取り組んでいます。
2回の授業を1セットとし、始めに学習の意義・目的を説明し、初日は数の読み方、指の使い方、繰り上がり・繰り下がりのない計算まで進め、学習内容の定着化を図る目的で読上算も採り入れます。
そして2日目は、大きな数・小さな数の読み方と布数から始めます。
小学3年生は1000万の位から10分の1の位までが学習範囲ですので、そこを超えない配慮も心がけています。
その後10への繰り上がり・10からの繰り下がりの計算を説明して終了となります。
最後になりますが、子供たちにそろばんを指導するだけではなく、担任の先生の教室の統率の仕方、校内掲示物の内容・配置・配色などにも目を配り、私自身も学べることは学ぶ気持ちでボランティア活動に取り組んでいます。